こんにちは、しーたかです。
今この記事を書いているのは9月の上旬。いい加減夏も終わってしまったので、今シーズンに飲んだ夏酒の記事はそろそろ書き切りたい!
というわけで今回紹介するのは『AKABU(赤武)純米 夏霞』。
岩手県盛岡市の赤武酒造のお酒です。どことなく閉塞感のある岩手県の日本酒シーンにあって、近年脚光を浴び始めている『AKABU(赤武)』シリーズの夏期限定酒です。
美酒としての評価はしっかり固まった印象のある『AKABU(赤武)』ですが、まだまだ伸び代は十分!
酒造りを行っているメンバーは6代目蔵元の古舘龍之介氏を筆頭に、若手の蔵人さんが多いため、今後さらなる飛躍が期待されます。
個人的に『赤武(AKABU)』シリーズは口に合うものが多いものの、前回いただいた『赤武(AKABU)純米吟醸 雄町』は初の雄町米仕込みのためか、やや微妙な出来だったように思います。
お酒として一定の水準には達してはいるものの、わざわざ雄町をチョイスした意味を感じにくく、なかなか評価に困る仕上がりでした。
とはいえ、チャレンジなくして成功はありえません。今まで築き上げた『赤武(AKABU)』ブランドの価値を毀損しない程度に試行錯誤を繰り返して、どんどんブラッシュアップしていってほしいなーというのが、ファンとして偽らざる想いであります!
『AKABU(赤武)純米 夏霞』は、一回火入れのおりがらみ。極めてピュアな優しい味わいと爽やかさはまさに夏向き!
『AKABU(赤武)純米 夏霞』の裏ラベルはこちら。
スペック表も貼っておきましょう。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 岩手県産 吟ぎんが 100% |
精米歩合 | 60% |
日本酒度 | ±0 |
酸度 | 1.5 |
アルコール度数 | 16度 |
原料米はオーソドックスに岩手県のオリジナル酒米『吟ぎんが』を使用。夏のお酒らしく1回火入れで出荷しています。
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、ややラムネのような爽やかな香り。正しく夏酒ライクな香り。
口に含むと、みずみずしく淡い甘みが滑り込んできます。
うっすらオリが絡んでいるため、パウダーな質感と芳醇な香りがたまらないですね!含み香はメロンが主体に、わずかにバナナっぽさも感じられます。
オリが絡みながらも透明感溢れるさらさらとした飲み口は非常に心地いいです。
いいときの『赤武(AKABU)』の派手すぎず落ち着きすぎずな絶妙な香味のバランスが秀逸です。薄化粧美人って感じのお酒ですかね、よくわからないですけど(笑)
後味もスパッとキレてくれるので、飲み飽きせずにすいすい飲んでしまいます。
そんなわけで今回いただいた『赤武(AKABU)純米 夏霞』、夏にゴクゴク飲むお酒として満点解答の仕上がりでした!
これは毎シーズン飲みたくなる味わいですね。夏だけと言わず通年飲みたいかも(笑)
それではまた。
こちらは夏限定の日本酒特集!気になるお酒がありましたら、ぜひ覗いていってくださいませ。