こんにちは、しーたかです。
今回は『Bar Tailor(バー・テイラー)』にお邪魔しました。
横浜駅から徒歩3分。鶴屋町リゴレットの斜向かいにある新築ビルにオープンしたバーです。店舗のコンセプトはその名の通り「テーラー」。つまり仕立て屋をモチーフとしたバーです。横浜界隈はコンセプトバーってありそうであまりなかったですよね~。ブリティッシュな雰囲気をカジュアルに落とし込んだ内装は一見の価値があります。接客もいわゆるオーセンティックバーに比べ、適度にくだけた物腰で気楽に楽しませてくれます。
ドリンクはクラシックなスタンダードカクテルを現代風に解釈したメニューが多く、そのほとんどが洋服の生地や民族衣装をモチーフとしたカクテルです。随所に「おっ?」思わせるフックを忍ばせ、直感で気軽に選択できるのは非常に面白い試みだと思います。あっちは映画にちなんだカクテルですが、渋谷の『八月の鯨』と近いものを感じますね。
1杯目は『スパークリング日本酒とゴールデンキウイのソルベのカクテル(1500円)』。
こちらはスパークリング日本酒『澪(みお)』を使ったカクテル。ソルベ部分にはたしかウォッカ?が含まれているため、溶けていくにつれて徐々に飲み応えを増していきます。『澪』をここまで巧みに昇華させられるってアンタ天才ですか!?(笑)レシピと手間隙をかけた仕込みの勝利ですね。
『ほぼバンブー(1400円)』。日本最古のカクテル『バンブー』を違う材料でほぼ再現した意欲作です。
日本酒仕込みのベルモットを使用したり煮詰めたトニックを使用したりと、これまたやたらと手が込んだ一品。スタンダードなバンブーより口当たりが優しく、たしかにこれはこれで大いにアリですね~!「しかし何故ここまで凝ったドリンクを?」と疑問に思っていると、「自分が飲んで美味いと思うもの以外は作りたくないんです」とマスターから力強いお言葉が返ってきました。
合間に国産のプレミアムビール『ガージェリー・ブラック(1200円)』をいただきます。
飲食店限定のビール故に、コロナ禍では相当苦戦を強いられていることでしょう。応援の意味も込めて注文しました。ひさびさに飲むと美味しいなー。
〆に『タリスカー ポートカスクフィニッシュ(1700円)』をいただきます。
ウイスキーは一般的なオーセンティックバーに劣らぬ程度の品揃えでしょうか。定番モノを中心に、簡にして要を得たラインナップが潔くて好感が持てます。ダイヤ型にカットされた氷もポイント高めですね。
おわりに
そんなわけで今回お邪魔した『Bar Tailor(バー・テイラー)』、カクテルは本格的な味わいでありながら遊び心もある横浜界隈ではあまりないタイプのバーでした。
この日の会計は2人で5杯飲んで7000円ほど。1杯の価格は1200円~1500円なのでそんなものでしょうね。チャージ料、サービス料なしと明朗会計ですので、いざ会計を見て卒倒することはまずないでしょう。
実はこの2週間後に再訪したのですが、当たり前のように顔を覚えていてくださいました。良いバーの条件とされる「2回通えば行きつけ、3回通えば常連」を体現するリコグニションの良さも特筆すべき点です。
そう言えばリゴレットのビルにも『Bar Noble』の3号店がグランドオープンを控えておりますね。長らくバー不毛地帯であった横浜駅にも、新しい風が少しずつ吹きつつあります。
それではまた。
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