こんにちは、しーたかです。
今回は『千枚田(せんまいだ) 純米酒』をいただきました。
石川県輪島市の清水酒造店のお酒です。
石川県ではそこそこの知名度を誇る『能登誉』。しかし首都圏ではあまり見かけない銘柄ですね。輪島の朝市通りのすぐ近くにある酒蔵さんですので、能登の観光土産として人気が高いそうです。
清水酒造店のお酒は過去に何度かいただいたことがありますが、濃醇なお酒が多い能登エリアの中では比較的軽やかな酒質だなぁという印象を持っています。
都会的な味わいではないのですが、どことなく辛口の白ワインのような雰囲気があるんですよね。
白身の刺身やカルパッチョと一緒にいただくとポテンシャルを発揮する、そんなお酒が多く、個人的にはその日の1杯目にいただくことが多いです。そうそう、以前金沢観光で立ち寄った『日本酒 真琴』 さんでも乾杯でいただきましたね。
さて今回いただく『能登誉 千枚田 純米酒』は、そのネーミング通り地元の千枚田(世界遺産認定!)から収穫したお米を一部使用しています。
正直「全量使用じゃないんかーい!」とツッコミそうになりましたが、収量や価格の面で難しいのかもしれませんね。価格もリーズナブルですので野暮なことは言わないでおきましょう(笑)
『能登誉 千枚田 純米酒』柔らかい旨味のなかにはバニラや糠のようなニュアンスも。ボディ一は軽やかでも筋縄ではいかない独特の個性を感じますね。
『能登誉 千枚田 純米酒』の裏ラベルはこちら
裏の注意書にまったくもって同感です。ライトな酒質なので熱めの燗はあまり向いていないと思いますね。お燗をするなら、やさしくやさしくぬるめにつけてあげるのがいいでしょう。
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
精米歩合 | 60% |
日本酒度 | +4 |
酸度 | 1.5 |
アルコール分 | 15度以上16度未満 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、バナナやバニラ、あれ?微かにスモーキーなフレーバーも感じられますね。
いわゆる4VG的なニュアンスといいますか。前はこんな感じじゃなかった気がするんだけどなー、今回のヴィンテージだけなのかどうかは結構気になるところです。
口に含むと、滑らかに品よく膨らむ甘み。甘みの中にはバニラ、あと糠っぽさを感じますね。
これもオフフレーバーといえばそうかもしれないしそうでないかもしれない。人によっては違和感を感じるかもしれませんね。個人的にはアリな風味だと思いますし、個性の範囲かなと。
全体的には軽やかながら柔らかい口当たりが好印象です。酸と苦味が甘みの中に溶け込むようにしてフェードアウトしていく独特のキレは秀逸!
そんなわけで今回いただいた『能登誉 千枚田 純米酒』、やはり穏やかで品のいい辛口といった印象ですが、独特の個性もそこそこに感じるお酒でした。
最近は似たような味のお酒ばかり持て囃されていますから、いかにも「地酒してます」というテイストのお酒は貴重だと思います。気取った酒ばかりじゃ面白くないですもんね!
それではまた。
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