しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

岩手県『鷲の尾 黒鷲 純米酒 黒』をいただきました。

広告

広告

こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。

今回は『鷲の尾 黒鷲 純米酒 黒』をいただきました。f:id:sakearchive:20210912144914j:image
岩手県八幡平市のわしの尾のお酒です。

『鷲の尾』と言えば他県にはあまり出回らず、全生産量の90%以上が地元岩手県内で消費される銘柄です。地元の方が口を揃えて「鷲の尾は普通酒が(で)いい」と言いきるほど絶大な信頼を寄せられているのが興味深いですよね~。

『新政』や『剣菱』のようにマニアックな信仰、執着を集めているというよりは、岩手の酒飲みの間に自然と備わっている「他所者に理解されるかどうかは知らないけど、俺のベースは鷲の尾」という押し付けがましくない緩やかな価値観が、個人的にすごくいいなと思うんですよね。これが地酒ってことか、と。

で、今回いただく『鷲の尾 黒鷲 純米酒 黒』はそんな『鷲の尾』の中でもちょっと特殊で、盛岡の有名酒販店・坂本酒店のPB商品です。所用で盛岡入りした際にここぞとばかりに購入しました。

ラベルに記載はありませんが、生酛造りとのこと。鷲の尾って生酛もやってたんだ…!

通年発売されているのは火入れ済みのお酒ですが、季節限定で生酒バージョンも販売されているそうです。盛岡の駅ビル『フェザン』内にある日本酒専門の飲食店『南部ビストロ うんめのす』立ち寄った際に生酒バージョンを味見しましたが、これはすぐに売り切れそうだなぁ…という感触でしたね。

sakearchive.hatenablog.jp

『鷲の尾 黒鷲 純米酒 黒』しなやかで芯のある味わいが特徴的。通常の鷲の尾より更にマッスルボディじゃないですか!

『鷲の尾 黒鷲 純米酒 黒』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20210912144935j:image
スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 ひとめぼれ
精米歩合 70%
アルコール分 15.5度

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、バナナや炊きたてのご飯を主体に、スモーキーなニュアンスが混じりあった香りが広がります。穏やかだけどひと癖ありそうなテイストの予感が漂ってますねーこれは。

口に含むと、やはりバナナや若干のスモーキーな香りとともに、穏やかで芯のある旨みが膨らみます。

決してフルボディではないものの、強靭で粘り腰なボディ感で飲み応えは十分。予想はしていましたが、なかなか骨太な酒質ですね。無濾過ないし最小限の濾過の酒に見られるビブラートするような味の揺れが逞しさをますます増幅させます。

冷酒でもなかなか旨い。が、本質的には常温や燗で本領を発揮するお酒なんでしょうね。温度が上がるとしなやかに加えてミルキーなテイストが交差してえも言われぬ味わいに。

じんわりと渋みや苦味や、くっきりというほどではありませんが、ボディに沿った酸味の強さも特徴的です。

そんな訳で今回いただいた『鷲の尾 黒鷲 純米酒 黒』、屈強な体躯で熟成も視野に入るいかにも通好みするタイプのお酒でした。力強い味わいのお酒ではあるものの、妙に腹落ちするといいますか、すんなりと舌や身体に馴染むんですよねー。いい酒だ。

とはいえ、こんな素晴らしい酒も盛岡まで行かないと購入できないのかぁーと思っていましたが、なんとAmazonで購入できることに最近気が付いてしまいました(笑)現地でしか買えないものだと思ってましたよ…!

4合瓶で税込1375円とリーズナブルな価格も魅力。飲食店ならケース買いがオススメです。コロナ禍で長期休業や酒類の販売の停止を余儀なくされたとしても、そうそうへこたれない酒質なので冷暗所であればほったらかしにしても全く問題はありません。この手の酒は長いスパンでじっくり楽しめるのが一番の長所ですね。

sakenosakamoto.com

それではまた。

岩手県のオススメのお酒をピックアップしました。こちらもぜひご覧ください↓

sakearchive.hatenablog.jp

sakearchive.hatenablog.jp

sakearchive.hatenablog.jp

sakearchive.hatenablog.jp

sakearchive.hatenablog.jp