こんにちは、しーたかです。
横浜市民として聞かれて困る質問のダントツ1位、それは「横浜の名物ってなんなの?」だ。
うーむ、即座に返答しかねる…(笑)
鳩サブレは厳密に言えば鎌倉だし、崎陽軒のシュウマイ…?ハマスタのみかん氷?
いやいや!あるじゃないか、もっと歴史のある食べ物が!
牛鍋ですよ、牛鍋。横浜市民ならずとも、牛鍋はみなさんご存じのことだろう…ご存じですよね?
というわけで牛鍋の名店『太田なわのれん』にやってきました。
創業は1868年(明治元年)。2018年にはめでたく150周年を迎えた老舗中の老舗です。
文明開化の象徴たる料理・牛鍋の元祖として知られるお店ですね。
今回訪れる『太田なわのれん』に『荒井屋』『じゃのめや』を加えた3軒が、横浜牛鍋御三家などと呼ばれています。『荒井屋』 や『じゃのめや』は幼稚園や小学校の頃に何度か連れて行ったことがあるけど、『太田なわのれん』は行ったことないかもなー。
母にその話をすると「小さい頃はおばあちゃんとよく一緒に行ったじゃない!?覚えてないの?」と返ってくるのだが、覚えてないものは覚えていない(笑)
絶対行ったことないだろ…と思うのだけど、もしや騙されているのか?あの圧倒的なビジュアルと破滅的なウマさの牛鍋は一度体験したら、まず忘れないと思うんだけどなー。
お料理は懐石のコース仕立てで提供。メインの牛鍋の破壊力は伊達じゃありません。
エントランスで予約の名前を告げると、大広間の座敷席に通されます。中庭も見えていい雰囲気です。
まずは先付けから。
見た目にも鮮やかでいいですね。お店に伺ったのは正月明けだったからか、黒豆があったりなんとなくおせちっぽさも。ちょっと写真がボケちゃってますが、牛肉の有馬煮も美味しいですね。
続いてはお造りを。
アオリイカはねっとりして旨い。もう1種のブリは旨みに乏しく正直イマイチでした。ただ魚がメインの店ではありませんからねー。お造りに文句をつけるのはフェアではない気もします。
続いてお椀は蟹の真丈のお吸い物。薄くスライスされた大根がヴェールのようで大変お上品ですね。
ここまで料理のテンポがかなり早いですね。「欠食児童か!」とツッコまれるぐらい早食いの自分でも、お造りと被ってきましたからね。
刺身はなんともいえないレベルでしたが、椀はちゃんといい塩梅です。思わず背筋が伸びる澄んだ味わいでした。
さてさて、こちらがお待ちかねの牛鍋です!火を付ける前に「お写真撮りますか?」と聞いてくれるのはありがたいです。
お肉の下に割下のようなものを浸し、鍋の中心には特製の味噌ダレをたっぷりと。
牛肉が角切りなのは、朝からほろ酔いで仕事をしていた酒好きな初代店主が、肉を薄切りにするのが面倒だったのでぶつ切りにしたという逸話が残っています(笑)
肉の調理はすべてお着物のお姉さんが面倒をみてくれます。我々はきたるべき時に向けてただ集中するのみ…。
待つこと5分ほど。
出来上がりました!これはこれは…旨そうですな!
まずはすき焼きと同じ要領で溶いた生卵に付けていただきます。和風デミグラスソースのような味噌ダレの濃厚な甘みが卵と絡んで…こりゃたまらんですな(笑)
しかしこれはパンチ力あるなー。もちろん門外不出なんでしょうけど、この味噌ダレのレシピは教えてもらえるものなら教えてほしいですね~。
赤味噌に醤油、砂糖、蜂蜜も入ってるのかな?この味噌ダレがあれば無限に白米を食べられます(笑)もしくは濃醇な味わいのにごり酒のアテにしたいかも。ぜったい合う!
牛鍋は生卵につけず、そのままダイレクトに堪能するもよし。最後はご飯といっしょにかきこむもよし。
濃厚な味わいゆえか、それほど食べてない気がするのになかなか満腹感がありますね。
コースの最後は甘味がついてきます。こちらも非常に美味でした!
おわりに
そんなわけで今回訪れた『太田なわのれん』、オリジナリティー溢れる牛鍋を中心に満足度の非常に高い食事でした。
あの濃厚な味の牛鍋は、気分のときに食べたら最高にウマイですよ。
出来ることなら定期的に伺いたいところですが、ネックなのはやはりお値段…!『太田なわのれん』の1食分で牛丼30杯以上食べられますからね(笑)
このレベルの店に通いたかったらしっかり稼ぐしかありません。いい料理、いや~いいお店は背中をバシッと叩いてくれるものですね。
それではまた。
関連ランキング:すき焼き | 日ノ出町駅、黄金町駅、伊勢佐木長者町駅
関内~野毛周辺のオススメのお店をピックアップしました。こちらもどうぞ↓