しーたかの日本酒アーカイブ

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関内・吉田町『和料理 はし本』年の瀬にいただく懐石ランチで新年への英気を養うの巻

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こんにちは、しーたかです。

2017年に訪問したお店の記事は2017年じゅうに書いておきたかったー。今さらと思いつつも、しばらく年末に行ったお店の話をしようと思います。

クリスマスも過ぎると一気に年の瀬、年越しムードを実感します。

10代~20代前半の頃はというと、年末年始とは友達と遊んだり飲みに行ったりするばかりで、家族と過ごすということにウェイトを置いていませんでした。

まぁでも、年を重ねていくにつれて家族の有り難みも徐々にわかっていくものですね。

自然と「年末ぐらい家族でゆっくり食事でもしましょうか」という話になり、近所で気になっていた横浜市中区の『和料理 はし本』さんにお邪魔することにしました。
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今回訪問した『和料理 はし本』さんは関内駅から徒歩5分。吉田町と呼ばれるエリアの一角にあるお店です。

吉田町はオフィス街の関内と下町の野毛エリアのちょうど中間の地点。

この辺りは至るところにバーがひしめき合うエリアとして知られていて、有名なお店ですと、NBAの全国大会で優勝し、世界大会でトロフィーを勝ち取った山田氏が腕を振るう『バー ノーブル』さんが界隈の一番星といったところでしょうかね。

この辺りはとにかくバーが多いのですが、ゆっくり食事できるお店が少ないのがもったいない…。そんなことを思っていたところにオープンしたのがこちらの『和料理 はし本』さんです。

オープンしたのは2015年頃だったでしょうか。さっぱりと小綺麗な外観はオープン当時と変わらず。何より、暖簾が清潔なお店にたいていハズレはないものです。

 

玄関の脇のメニュー立てを見ると「本日は予約のお客様のみのご案内とさせていただきます」との但し書き。

ふーん結構予約で埋まっているのかな?なんて思いながらお店に入ると、先客はいらっしゃらない様子です。まさか今日はわれわれだけの貸し切りなのか?

お店の規模はテーブル席とカウンター席と合わせて20席そこそこといったところですかね。落ち着いて食事をするにはちょうどいいサイズ感かもしれませんね。

この日はホールの接客スタッフは不在で、いかにも和食一筋の職人らしい強面の店主がお一人で調理から接客までこなしていらっしゃいました。ホールの方は一足早く休暇をもらっているんでしょうかね。

一見かなりおっかなそうに見える方ですが、物腰は柔らかく、料理については一品一品丁寧に説明してくださります。きっと普段は調理場の仕事に専念しているんだろうなぁ。

 

年の瀬と言ってもまだ外は明るい。「お茶でよろしいですか?」と先程の店主の方。

お茶もいいですけど、美味しい料理をいただくならやはり日本酒をいただきたくなるもの…。
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『惣誉』に『黒龍』『鍋島』『北島』『緑川』ときて『磯自慢』。あぁこの見覚えのあるライン、仕入れは間違いなく横浜の君嶋屋さんだろう。

つるりとした綺麗な味のお酒から、米の味をしっかり感じさせるお酒までつつがなく揃っています。

君嶋屋セレクトの日本酒は、食中で真価を発揮するタイプが多いので、和食のお店では重宝されているんでしょうね~。

まずは新潟県の『緑川 ゆららか 純米』で喉を潤します。
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先付けは胡麻豆腐の雲丹添え。濃厚ですがどこか軽やか。箸の先で感じる弾力も楽しい。
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こちらはホタテと菜の花のお浸しのようです。ホタテがプリっとぐにっとそして柔らかく滋味深い味わいだぁ。
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お次は、河豚のあられ揚げを葛椀でいただきます。この写真からはわかりづらいですが、添えてある大根おろし(蕪?)は蒸してあり、なかなか手がかかっていますね。
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柚子の香る温かい吸い地にフグのあられ揚げが体に沁み入ります。

つづいてはお造り。本日は2種で平目とインドマグロの中トロです。適度に寝かせた平目は、淡白ながらにねっとりと味が乗っています。爽やかに香る穂紫蘇がいいアクセント。
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お次は焼き物。真ん中はサワラの西京焼き、時計回りに竹の子、アン肝、数の子、萵苣薹(ちしゃとう)です。f:id:sakearchive:20171228171736j:image
何からいただこうか迷いますよね、こういうの。まずは付け合わせの萵苣薹からいただきますか。

あぁこりゃうまい。シャクっとした繊維を残しつつも、出汁の味をいっぱいに含んでいます。一見何でもない付け合わせがウマイ、これが和の料理のいいところですよね~。

萵苣薹といい数の子といい、縁起のいいと言われている食材が付け合わせに添えられているのは、正月が近いからなんでしょうかね。おせちを作ったその余りという説もありそうだけど(笑)それでも嬉しいよね。

サワラの西京焼きはスダチを搾ると美味しさ倍増。竹の子はこれで2種類あるらしい、味の違いはよくわからなかったが旨いですね。

アン肝は中に柚子味噌を挟んで焼いてあります。そのまま食べても旨いんだろうけど、こういう一手間がトータルの満足感に繋がっていくものですね。

食事の前のラストは煮物。真鱈の白子、春菊、海老芋を炊いたものですね。
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マグロにアン肝、白子…うぅ典型的な尿酸値爆上げコースだ。

しかしそんなものはどこ吹く風。痛風?知らねぇ。白子は旨い、This is 真実。

クリーミーな白子に合わせるお酒は静岡の美酒『磯自慢 水響華』。

絶対合わないだろうなんて思いながらやってみると思いのほか悪くないものですね。

海老芋は滑らかな質感でいてホックリと。ハッとする味よりホッとする味がいいんです。

 

お酒も飲み終えたところで食事をいただきます。
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あれ…?左利きでもないのになんで味噌汁が左側に配膳されたんだろう…。

単に間違えたという感じでもなく意図的に味噌汁を左側に提供していたように見えました。

右に味噌汁、真ん中に漬け物、左にご飯が全国的な常識だと思っていたのですが、そういうわけでもないんですかね。

なんとなくモヤモヤするものの、味はいいので「まぁいいか」という気もするがやはりモヤモヤ(笑)。今度伺う機会があれば注意して見てみよう。

ラストはお茶と一緒に甘味をいただきます。大将、強面な見かけに寄らずこんな可愛いお菓子も造るんですね…!
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松の実を練った餡が激ウマ!生クリームがいい橋渡しになって苺も実に合う。最後の最後にこんな飛び道具も隠していたなんて…くぅやりますな~。

おわりに

というわけで関内・吉田町の『和料理 はし本』、丁寧な仕事が随所に光るお値段以上に素敵なお店でした!

今回いただいたお昼のお任せコースは一人3700円。5000円未満でここまでやってくれるなら個人的に大満足ですね。飲兵衛としては日本酒の種類が多いのも嬉しいポイントだ。

あと、こちらのお店は路面店で、かつ段差がないお店なので、ご年配の方を連れて行きやすいというのも見逃せないところですね。

夜は、コースの他にアラカルトで1品料理もやっているそうです。好きなものをつまんで軽く一杯なんて使い方も粋じゃないですか。

それではまた。 

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