こんにちは、しーたかです。
今回は当ブログの本懐といいますか、久々に日本酒の紹介をしましょう。
本日いただいたのは『鶴齢(かくれい) 純米吟醸 愛山』。
南魚沼市の青木酒造のお酒です。一応『鶴齢(かくれい)』とふりがなを振ってみましたけど、ふりがなを振る必要なんてほとんどないのかもしれません。
水のようにすっきる飲める淡麗辛口のお酒が多い新潟県にあって、米の旨みを引き出す淡麗旨口タイプのお酒として台頭した超有名銘柄です。
私のブログでは『鶴齢』は2ヶ月前に夏酒を紹介しています。芳醇なお酒の多い『鶴齢』シリーズの中ではかなりドライな部類に入るキレのいいお酒でした。
青木酒造にとって300周年の節目の年となった2017年に『鶴齢の雪室(ゆきむろ)』が完成!今回いただくお酒は雪室で貯蔵後に出荷されたものです。
青木酒造の創業は1717年(享保2年)。つまり去る2017年は青木酒造にとって300周年の節目の年でありました。
そんなメモリアルイヤーに発売が開始されたのが、今回いただく『鶴齢 純米吟醸 愛山』。
日本酒ファン的には愛山仕込みというだけで注目してしまいますねー。
また、今回いただく『鶴齢』はパストライザーによる瓶燗火入れの後、自社の雪室で低温貯蔵を経て出荷しています。
低温貯蔵で使用される冷蔵設備によると、どうしても僅かに温度が上下してしまうのが難点です。ところが、天然の雪の冷気を利用する雪室によれば、庫内の温度変化がほとんどないためお酒に負荷をかけることなく熟成できるんですってね。
てっきり懐古趣味、もしくは雪国のロマン的な発想でやっているのかなーなんて思っていたんですけど、ちゃんと合理的な理由があるんですね!
『鶴齢 純米吟醸 愛山』愛山らしい優美さとキレのよさが秀逸!低温で保管できるなら追熟させるのも面白いかも?
『鶴齢 純米吟醸 愛山』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 兵庫県東条産 愛山 100% |
精米歩合 | 57% |
アルコール分 | 17度 |
それではいただいてみましょう!
グラスに口を近づけると、パイナップルとメロンが混じったような香り。
派手さはありませんが、力強いニュアンスを感じとれます。
口に含むと、愛山らしいボリュームのある果実系の甘み。一瞬チャーミングな横顔を見せますが、そこはやはり『鶴齢』。他の新潟酒にはない馬力があります。
甘みはパッと弾けた後の徐々に迫ってくるようなアルコール感が迫力を産み出しているんですかね〜。後味はほのかに酸味と苦味でシャープな印象です。
それなりに分厚いボディですが、均整は取れていて気品が備わっています。寝かせ具合は個人的にgood。
丸みも帯びているし、アルコール感によるキレもよい。レマコムのような氷温の冷蔵設備をお持ちの方は、もっと寝かせても面白いと思います。
個人的に鶴齢の純米吟醸以上のお酒(ex.純米吟醸 越淡麗)はあんまりしっくりきていなかったのですが、これは気に入りました!
恐らく来年も8月頃には出荷されているはず。夏の終わりは鶴齢の愛山と覚えておこう。
それではまた。
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