しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

福井県『常山(じょうざん) 純米吟醸 ひとつ火【蛍ほたる】-宵の蛍火-』静寂な夜。線香花火のようなひとときの煌めきを感じるお酒でした。

広告

広告

こんにちは、しーたかです。

今回は福井で急速に評価を高めつつある銘柄(酒蔵)のご紹介。

伝統にあぐらをかかず、常に前に進もうという姿勢は、日本酒ファンとして見ていて清々しいものがあります。

というわけで、本日のイチオシ銘柄は『常山(じょうざん) 純米吟醸 ひとつ火【蛍ほたる】-宵の蛍火-』です。f:id:sakearchive:20170726104714j:image
福井県の常山(とこやま)酒造のお酒です。銘柄はじょうざんと読みますが、酒蔵名はとこやまと読みます。

以前の常山酒造は、クラシカルな辛口酒、いわゆる男酒なんて言えばいいのでしょうか、ずっしりと腰の強いキレキレの酒を造っていました。

それが近年、蔵元の後継ぎの方が杜氏をされるようになってから、若干の路線変更をしたようで、香りや透明感もあってキレのいい、モダンな辛口タイプに移行しつつあります。

詳しい紹介は以前『常山』を飲んだときの記事で触れていますので、よろしければコチラもどうぞ↓ 

sakearchive.hatenablog.jp

では裏ラベルも見てみましょう。f:id:sakearchive:20170726104727j:image
福井県産の美山錦(特別栽培米)を原料に、精米歩合は麹米50%、掛米60%。アルコールは16度以上17度未満とやや高めの設計です。

あと注目していただきたいのは、表ラベルの脇の詩的な表現ですね。
f:id:sakearchive:20170726104754j:image
 情感たっぷりの表現で、読むと思わず手に取ってしまいたくなります。ちなみに「ひとつ火」は一回火入れのことで、夏の時期なので生貯蔵でしょうね。

さぁ飲んでみましょう!

香りは洋ナシを感じさせる軽快な香り、やや穏やかですね。ほんのりとクリーム様のニュアンスも感じます。

口に含むと、みずみずしい飛び込む流線型の旨み。

ごくごく僅かなスモーク感も伴いつつ、静かにツーッと流れパッと切れる独特の後味が秀逸ですね。

控えめながら凛とした余韻が実にニクい…。実にエレガンス、お見事です。

おわりに

というわけで『常山(じょうざん) 純米吟醸 ひとつ火【蛍ほたる】-宵の蛍火-』美味しくいただきました!

夏の宵をそのまま閉じ込めたような素晴らしい1本でしたね~。

新体制になってすぐの『常山』を飲んだときは、以前の豪放磊落な味わいが懐かしく感じることもありましたが、それはもう昔の話。

「自分たちの進んでいる方向性は間違っていないんだ」ということを自ら証明するような説得力のある味を感じました。

伝統的な辛口タイプを踏襲しつつも、トレンドに目配せする柔軟さで評価を固めつつある『常山』、今後も福井の注目銘柄として定期的に観測していこうと思います。 

それではまた!

福井県のオススメのお酒をピックアップしました。ぜひこちらもご覧ください↓

sakearchive.hatenablog.jp 

sakearchive.hatenablog.jp 

sakearchive.hatenablog.jp

sakearchive.hatenablog.jp

sakearchive.hatenablog.jp

sakearchive.hatenablog.jp

sakearchive.hatenablog.jp