こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『老酒舗(ろうしゅほ)』へやってきました。
JR御徒町駅から徒歩1分。ガード下に軒を連ねる飲食店群の中でも、とりわけ異質な雰囲気を放つ中華料理のお店です。
そこはかとなく店内から漏れ出る「現地感」に惹かれて入店。何の前情報もなくフラッと入りましたが、神田にある味坊の系列店とのことです。
くったくたのメニューが逆にそそるねー!1980年代の北京の大衆酒場を再現した多種多彩な小皿料理は、酒飲み心をくすぐります。
価格は300円~600円がボリュームゾーン。都心の一等地にしてはかなりのプチプライスですね。ホルモンに豚、鴨、山羊となんでもござれ。壁に貼り出したメニューがいい味出しすぎ!メニューを眺めているだけで酒が飲めそうです(笑)
ドリンクはビールやサワー、焼酎といった酒場の定番アイテムから、いかにも中華に合いそうな自然派ワインや濃醇寄りの日本酒までツボを押さえたラインナップが興味深いです。
日本酒の画像は撮り忘れました。『竹鶴』や『日置桜』に『杉錦』をセレクトする辺りに、酒をよく熟知されているプロの目利き力を感じます。俄然期待が高まってきますね~。
まずは駆けつけ1杯、ビールからスタート。こちらは『アキレス腱の冷製(450円)』です。
チャーシュー感覚でいただくビールのお供です。
こちらは『鴨のカシラ 麻辣系列』。オイオイオイ、インパクト強すぎでしょ…頼んだの自分だけど…(笑)
見るからに鴨の頭…苦手な人は絶対に手をつけられないビジュアルですね。見た目のアレさとは裏腹に味は一級品。とくに脳味噌がえも言われぬクリーミーさでたまらない!いくら鴨とはいえ動物の脳味噌をいただくのは背徳感がありますね。
身の方もしっかりと染み込んだ味わいと爽やかな痺れが素晴らしい!ほとんど骨なので食べにくくはありますが、慣れればどうってことはないことに気がつきます。魚の頭をバラすのと同じ要領ですね。
こちらは『もつ煮込み(580円)』。
油膜の張った液面がてらてらと怪しく光っています(笑)脂もしたたるいいモツ煮!プリプリのもつがゴロゴロ入っていてお得感ありますね。
かなりドロドロに見えるものの思いの外食べやすく、唐辛子やパクチーがガッツリ入って異国のモツ煮って感じ。モツの脂や旨味が汁の方まで染み出しています。今まで食べたもつ煮の中でも上位3%に入りますね。これが580円で食べられるのは奇跡でしょう。
郷に入っては郷に従え。せっかくなので白酒もいただきます。いいね、この小瓶!胸ポケットに入れて帰りたいね!
アルコール分はなんと56度。現地の方はそのまま飲むそうです。「食中に飲むにはちょっと強すぎねーか!?」という方は、炭酸で割るとちょうどいい塩梅になるのでオススメです。こいつを知ると、近年アルコール市場を席巻しているストロング系飲料が可愛く見えますね。
こちらは『ラム肉入り揚げ餃子(450円)』。ドハマりしました。これは毎日食べたい!!
何がいいって、このパイ生地が大正解なんですよー。パイ生地の香りとラム肉を使った餡の野趣溢れる風味がよく合っています。この揚げ餃子食べたさにこの1ヶ月で3回も来てしまいました…(笑)
『山羊と豆腐の土鍋煮(900円)』
山羊って初めて食べるな。パクチーの香りを活かしたあっさりめのスープとどこの部位かもわからないグニングニンの肉質がクセになります。ちなみに翌朝起きたときに自分から発せられるオイニーに違和感を感じたのは恐らくこいつのせいでしょう(笑)
『鶏肉と漬物炒めの混そば』画像ではわかりにくいですが、結構なボリューム。小皿料理が多かったので完全に油断していた!片栗でつるんと仕上げた鶏肉。漬物から出る酸で箸が進む進む。
いやー胃袋がいくらあっても足りない店だ。
おわりに
そんなわけで今回お邪魔した『老酒舗(ろうしゅほ)』、入店時から「フツーの町中華じゃなさそうだな…」と思っていましたが、手頃な価格で本場(?)の味を楽しめる優良店でした。
ま、私は中国に行ったことないので本場の味かどうかは知らないんですけどね!でも現地の方が食べているものと大きく違いはしないんじゃないだろうかという気がします。若干手心を加えてくれているのか、現地っぽい味と日本人の舌に合う味のさじ加減が絶妙なんですよね。
【おまけ】テイクアウト用の月餅もぼちぼちのクオリティーです。何種類か購入したところ、卵黄入りのが美味しかったです。横浜中華街以外で月餅を買ったのって初めてだな(笑)
それではまた。
関連ランキング:中華料理 | 御徒町駅、仲御徒町駅、上野広小路駅
都内のオススメの飲食店をピックアップしました。随時更新予定です。記事を書く時間がほしい…!