こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『EIKUNholic(エイクンホリック)』をいただきました。
恵比寿の人気店『GEM by moto』の千葉麻里絵氏と『英君』のコラボ商品です。
「今までの日本酒の概念を覆す酒を醸したい」とのコンセプト通り、近年日本酒業界で注目され始めた「4MMP」と呼ばれるマスカットやライチを思わせる香りの日本酒造りにチャレンジしたそうです。
基本的に予約販売の商品ではあるのですが、私は運良く予約なしで店頭で入手できました。
ツイッターやインスタグラムでかなり話題になっていたのですぐ完売するかなーと思っていましたけど、この記事を執筆している現在(R3.7.10.)は探せばまだ購入できるようですね。
4合瓶3000円クラスの商品なので価格の面で躊躇する方が多いのかもしれません。個人的にはこのぐらいの価格帯のお酒がボリュームゾーンになってくると業界も潤いやすいと思うんですけどね。
『EIKUNholic』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | みずほのか 100% |
精米歩合 | 70% |
使用酵母 | HD-101 |
日本酒度 | -4.3 |
酸度 | 2.1 |
アルコール分 | 14度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、普段の日本酒では嗅いだことのないはっきりとトロピカルな香りがします。触れ込み通りライチやマスカットを主体とした爽やかな果実のニュアンス。その一方で、静岡吟醸らしい酢イソベースの香りもあるのでなんとなく安心しますね(笑)
口に含むと、やはり香りで感じたのと同様にライチやパッションフルーツ、マスカットのようなみずみずしくもまろやかな果実味が膨らみます。
あーなるほどね、これがいわゆる4MMPなのか。よく白ワインのソーヴィニョン・ブランの香りって言われますけど、ゲヴェルツ・トラミネールにも似た薔薇っぽいニュアンスも感じますね。
っていうか、初めての試みにしてやたら完成度高くないですか?このお酒。もっと鮮烈でピーキーな酒なのかと思っていました。丸みを帯びた輪郭かつ華やぎすぎないバランス感は『英君』ならではってところでしょうか。
後半は小気味よく清々しい酸味とほろ苦さに導かれて、爽やかな香りの余韻を残すフィニッシュ。カプ系のお酒ほど鼻に付くくどさはありませんし、開栓してから時間が経っても比較的崩れないのも好印象です。
そんなわけで今回いただいた『EIKUNholic(エイクンホリック)』、お酒としての完成度も高く、「4MMP」の香りを知るという意味で格好の教材ではないでしょうか。
日本酒の世界観を拡げつつも背伸びしない自然体なテイストが気に入りましたね~。年1回でもいいので今後も定期的に発売してほしいものです。
それではまた。
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