こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『〆張鶴(しめはりつる) 金ラベル 大吟醸』をいただきました。
新潟県村上市の宮尾酒造のお酒です。
新潟県を代表する人気銘柄『〆張鶴』がついに当ブログに初登場。
たまには『〆張鶴』でも飲むか~と思ったところ、ふと昔飲んだ『〆張鶴 金ラベル 大吟醸』の味が懐かしくなり購入してみました。
『〆張鶴 金ラベル 大吟醸』は毎年11月頃に発売される限定の大吟醸酒です。
最近では4合瓶(720ml)で23000円の超高級酒『〆張鶴 PLATINUM LABEL 袋取り雫酒』がリリースされたため、高級ラインのエントリーモデル的な立ち位置に甘んじていますが、ついこの間までは『〆張鶴』のお酒の中で最高級を誇るグレードでした。
『〆張鶴』で以前から発売されている大吟醸酒は『金ラベル』のほかに『銀ラベル』もありますね。金ラベルと銀ラベルの大きな違いは精米歩合の差*1とされていますが、単なる数値上の差を越えて味わいの方向性が異なるため、飲み手によって好みがはっきり分かれる印象があります。
ちなみに個人的には『金ラベル』の方が味に華やかさがあって好きですかねー。『銀ラベル』の方は淡麗すぎて素っ気なかったような…(それもそれでオツなんですけどね)
『〆張鶴 金ラベル 大吟醸』〆張鶴では珍しいはっきりとリンゴが香るカプ寄り大吟醸。いつもと違う〆張鶴が飲んでみたい方は一度試してみるのも良いかもしれません。
『〆張鶴 金ラベル 大吟醸』の裏ラベルはこちら
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 山田錦 100% |
精米歩合 | 35% |
日本酒度 | +5 |
アルコール分 | 16度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、典型的なリンゴの香りを基調にシロップや乳っぽいニュアンスが感じられます。若干老ね始めの兆候もあるような…。まぁ出荷から半年以上経過しているのである程度は、ね。
口に含むと、やはりド派手ではないものの熟感のあるリンゴの風味。味のボリュームはミディアムぐらいですかねー。なんか以前と比べて味変わりました?安っぽいシロップ感がそこそこ出ているような…。もう少しピシッと端整なお酒だった気がするんだけどなぁ。もう少し様子をみましょう。
1口目、2口目は微妙かなーと思ったものの、杯が進むと次第に良さを実感しますねー。
少し温度が上がってくるとカプ系のお酒独特のミルキーさが良い方向に作用して滑らかに感じます。『金ラベル』の元々の持ち味である香味のふくよかさに加えて、まろやかさや胡桃のようなコクも出てきますね。
後味は控えめな酸味とアルコール感によるキレが気持ちいいー。これは純米酒にはない明確なメリットですよね。
何気なく食べたソース焼きそばとどういうわけかよく合うのもまた面白い(笑)カプ系のお酒は意外な料理や食材と愛称がよかったりするので試しがいがあるなーと思う今日この頃です。
そんなわけで今回いただいた『〆張鶴 金ラベル 大吟醸』、華やかな香りとミルキーなニュアンスの滑らかさが癖になる1本でした。
税込で1本4000円越ということを踏まえると、もう一押しほしい気もしますがまぁこんなものじゃないでしょうか。
2020年のオリンピックイヤーには縁起ものとして輝くはずだった金ラベルも今年はコロナの影響なのか夏場になっても余らせている酒屋さんが多いように見受けられました。来年以降はもう少し日本酒の需要も戻ってくるといいんですけどねー。
それではまた。
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*1:金ラベルが35%で銀ラベルが38%