こんにちは、冬から春にかけてフレッシュな生酒を飲みまくったせいか「火入れの酒欠乏症」に陥ったしーたかです。
生酒の生命力溢れる味わいももちろん捨てがたいのですが、生酒ばかり飲んでいると舌と身体が疲れます…。日本酒を飲み始めた7~8年前はこんなことなかったのになー。じわじわとオッサン化が進んでしまったのだろうか(笑)
それはともかく「落ち着いた味のお酒が飲みたい」という気分のときにオススメのお酒がコチラ、『旭菊 大地 特別純米 無農薬山田錦』です。
福岡県東久留米市の旭菊酒造のお酒です。
旭菊酒造といえば燗酒ラバー御用達の酒蔵さんですね。別ブランドの『綾花(あやか)』は私もちょくちょく飲む機会がありますが、ほっこりとした旨みのあるお酒で非常にいい印象を持っています。お燗で飲むとあっという間になくなってしまうんですよ、これが…(笑)
対して、今回いただく『旭菊 大地』シリーズはこれが初飲みです。
原料米は無農薬の糸島産山田錦を使用、きょうかい7号酵母で発酵させたお酒です。旭菊酒造では無農薬米を使用した酒造りを平成6年から始めているとのことです。
平成の初期から無農薬米に着目していた点については先見の明があるという見方も出来ます。
が、どちらかというと時代を先取りしたというよりは、流行に左右されない酒造りを進めた結果、無農薬米に行き着いたという感じを受けますね。かなり硬派な酒蔵さんのようにお見受けします。
それにしてもこのお酒、無農薬栽培のお米を使用しているのに1升瓶で3000円未満とかなりお買い得なんですよ!
デイリーで飲める自然派晩酌酒って素晴らしいですね。今後も無理のない程度に継続していただきたいものです。
『旭菊 大地 特別純米 無農薬山田錦』ダラダラ飲むにはこういう酒が最適!短期間でリピート買いしてしまいました。
『旭菊 大地 特別純米 無農薬山田錦』の裏ラベルはこちら
「この酒を育んだ自然を見つめ直したい」という一文に心をグラッと揺らされます。
スペック表も貼っておきます。
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米) |
原料米 | 福岡県糸島産山田錦(無農薬米) |
精米歩合 | 60% |
アルコール分 | 15度 |
それではいただいてみましょう。
グラスに口を近づけると、炊きたてのご飯やバナナ、それにクリームを感じさせる穏やかな香り。
口に含むと、ぬるりと滑らかな質感とともに押し付けがましくないナチュラルな米の旨みが膨らみます。
柔らかい旨みの奥をゆっくりと辿っていくと、しっかりと根を張った大樹のような逞しい芯の強さを感じます。
後味は落ち着いた酸味とほんの僅なアルコール感を残していきます。アフターの渋味や苦味さえも丸みを帯びて、まるで檜風呂に入っているようにリラックスさせてくれますよ。
そこはかとないバニラのような余韻も秀逸…。味のタイプとしては『奥能登の白菊』に近いですかね。穏やかな食中酒が好きな方であれば間違いなくツボに入るお酒だと思います。
この柔らかい旨みをとことん楽しむには常温~熱燗ぐらいの温度帯がオススメです。迷わず一升瓶買いしてグイグイ飲みましょう!
それではまた。
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