しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

山口県『東洋美人 地帆紅(じぱんぐ) 限定大吟醸 槽垂れ 生』華やかな香りで甘みのコアに迫るコスパ最高な1本です。

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こんにちは、しーたかです。

最近人気の『東洋美人』から新酒の生酒をゲットしたので開けてみました。今回はいただくのは『東洋美人 地帆紅(じぱんぐ) 限定大吟醸 しぼりたて 生』です。f:id:sakearchive:20180117132256j:image
山口県萩市・澄川酒造場のお酒です。

『東洋美人』というと日本酒ファンの方にはもはや説明不要なほどよく知れわたっている銘柄ですね。

私も個人的に好きなタイプのお酒なので、主に外飲みでちょくちょくいただいています。

sakearchive.hatenablog.jp

澄川酒造場の社長兼杜氏を務める澄川宜史(たかふみ)氏は、大学時代の実習中にあの『十四代』の高木顕統(あきつな)氏に師事し、美酒を育むエッセンスを学んだことで知られています。

澄川氏は大学卒業と同時に実家の蔵に入ると『東洋美人』を全国区の日本酒として名を轟かせていきます。

近年では2016年、ロシアのプーチン大統領が来日した際に『東洋美人 一番纏(いちばんまとい) 純米大吟醸』が振る舞われたことでテレビでも話題になりました。

今回いただく『東洋美人 地帆紅』はSAKE COMPETITION 2014のFreeStyle Under 5000 部門で、111点の中から1位に輝いたお酒の生酒バージョン。新酒の時期にだけ出荷する限定酒です。

ラベルに記されている「2013.7.28」には山口県や島根県を襲った集中豪雨による被害を受けた日の記憶を忘れないようにとの想いが込められています。

『東洋美人 地帆紅(じぱんぐ) 限定大吟醸 槽垂れ 生』精米歩合40%の山田錦を使った大吟醸が4合瓶1本2000円を切るという衝撃プライス…!

『東洋美人 地帆紅 限定大吟醸 槽垂れ 生』裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20180117132313j:image
はせがわ酒店 東京駅GranSta店で購入しました。日本酒をウリにする酒屋さんとしては都内でも指折りのお店ですね。

磯自慢、飛露喜、冩樂などやや手に入りにくい人気銘柄もバンバン棚に並んでいるのがありがたいです。

今回いただく『東洋美人 地帆紅』シリーズは基本的に1升瓶のみでの販売(おそらく採算の関係か?)とのことですが、はせがわ酒店では限定で4合瓶(720m詰)も販売しています。

そういえばパッと見では『生酒』という表記がどこにもないような…と思ったら、ボトルの脇のバーコードと一緒に申し訳程度に記載されていました(笑)
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スペック表も貼っておきましょう。

原材料 米(国産)、麹米(国産米)
原料米 山田錦 100%
精米歩合 40%
アルコール分 16度

『東洋美人 地帆紅』のストロングポイントは「採算が合わないのでは…?」と思わせる破格の値付けです。

精米歩合40%の山田錦を使った大吟醸がまさかの2000円未満(4合瓶)で購入できてしまうっていうんだから本当にスゴい!

このスペックのお酒を買うとなると、通常3000円~6000円程度はしますからねー。

2000円でお釣りがくるのは本当にありがたいことです。

思うに、『東洋美人』は国内だけでなく、海外でも香港やシンガポール、台湾、韓国、オーストラリア、カナダ、フランスなどの国にも輸出していることも事情もありますので、ひょっとしたら海外も視野にいれた価格設定ということなんでしょうかね?

国内で1本2000円なら海外で飲んでも6000円程度が相場でしょう。

著名なテイスターの面々も日本酒はワインと比べてクオリティーに対する価格が安いと言われていますし、『東洋美人』なら同価格帯のワインと比べても遜色なく渡り合えるのでは?という気がします。

 

それでは飲んでみましょう。

香りは大吟醸らしく非常に芳しい。桃、青リンゴ、マスカット、その他フルーツ様の複雑な香りプーンと漂います。

なんだろうなこれは、金沢酵母系のトゥワンとした香りに色々なフルーツのエッセンスを1dashずつ加えました的な匂いがします。

口に含むと果実様の甘みが口の中でスーッと伸びていきます。そこそこに透明感もあり。

官能的な含み香とともに、一瞬にして甘みのコアの最深部に近づいていくような推進力を感じます。

芯を食うような甘み、それでいて押し付けがましさを感じないボディ感こそが、東洋美人を人気銘柄たらしめる所以なんでしょうね。

後半は小気味いい軽やかな酸を伴いながらドラマティックにパァっとキレていくイメージ。わずかにピリッとしたアルコール感もあります。

キレに関して補足すると、口の中から完全に消えるというよりは、若干の残り香というか、薄く長い余韻を残していきますね。

おわりに

というわけで今回いただいた『東洋美人 地帆紅(じぱんぐ) 限定大吟醸 槽垂れ 生』究極と言っても過言ではないコストパフォーマンスで大満足の1本でした!

購入を迷っている方は買えるうちに買っておくことをオススメします。

個人の好みにもよりますが、今時のフルーティーで日本酒が好きという人は買って損はないでしょう。

比較的、誰が飲んでも決定的に「不味い」という要素が見つかりにくい(その人の嗜好に合致するかはまた別の話です)お酒だと思いますので、手土産にももってこいですね。

それではまた。

近年の超人気銘柄をまとめました。よろしければこちらの記事も見ていってください。

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