しーたかの日本酒アーカイブ

日本酒の魅力について、もっと語りたくなったからブログを始めたんだ

秋田県『雪の茅舎 美酒の設計 純米吟醸 1回火入れ』ミーハーと言われようが見かけたら即買いがマスト!天衣無縫のハイレベル吟醸酒です。

広告

広告

こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。

今回は『雪の茅舎 美酒の設計 純米吟醸 1回火入れ』をいただきました。f:id:sakearchive:20200519124159j:image
秋田県由利本荘市の齋彌酒造店のお酒です。

初見ではなかなか読めない難読蔵ですよー(笑)「さいやしゅぞうてん」と読みます。

『雪の茅舎』は秋田県でも指折りの人気銘柄ですね。2019年3月にはNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』でクローズアップされたこともあり、日本酒ファンというほどではない一般層にも広く知られるようになりました!

酒造りの責任者は山内杜氏の高橋藤一氏。櫂入れ(かいいれ)をしない、濾過をしない、加水をしない、「3ない造り」で有名な方ですね。山内(さんない)杜氏とかけているのかはわかりません(笑)

濾過や加水はともかく、一般的に酒造りにおいて必要な作業とされる「櫂入れ」を一切行わないのは他ではまず聞いたことがないですよね。

「櫂入れ」とは発酵中の酒母や醪を櫂棒で撹拌する作業のことです。その櫂入れをしないということは自然対流で混ざるのを待つということ。

「櫂入れしないで本当に混ざるのかよ!?混ざるとしたら櫂入れのあの重労働はムダってことなのか?」など色々疑問は尽きないですよね~。本当に不思議。

ちなみに前述のプロフェッショナルの放送直後は、日本酒の試飲イベントでよその酒蔵さんにまで「おたくの蔵は櫂入れしているの?」と訊ねるマニアもちらほら見受けられましたね…(笑)質問された蔵元さんも、隣で聞いている私も苦笑いするしかありませんでした。

 

さて、今回いただく『雪の茅舎 美酒の設計 純米吟醸 1回火入れ』は、特約店限定かつ発売時期も限られた商品です。

今回いただく火入れバージョンの他に生原酒も存在するのですが、こちらもタイミングがシビアなんですよねー。私の中では時期がきたら毎年楽しみたいと思いつつも、実際は買いそびれることが銘柄のひとつです(笑)

『雪の茅舎 美酒の設計 純米吟醸 一回火入れ』通常の『雪の茅舎』より線は細め。きめ細かく淡い味わいは素晴らしいのひとことです!

『雪の茅舎 美酒の設計 純米吟醸 一回火入れ』の裏ラベルはこちらf:id:sakearchive:20200519124212j:image

スペック表も貼っておきます。

原材料 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 兵庫県産 山田錦 100%
精米歩合 55%
使用酵母 自社酵母
アルコール分 16度

それではいただいてみましょう。

グラスに口を近づけると、淡いメロンのような香り、ややバナナっぽさもありますね。あと綿飴とか。繊細な酒質を予見させます。

口に含むと、ふわっとした吟醸香とともに磨き抜かれた清涼感たっぷりな甘味が膨らみます。はい美酒です、優勝です(笑)舌に乗ったその瞬間からすでに夢見心地。

それにしてもこの雑味のざの字もないクリアさは凄いですね!都会を離れて自然豊かな土地でたっぷりと深呼吸をしたときのような胸一杯の清々しさですよ。

線が細くてめちゃくちゃ綺麗なんだけど満足感が残る。なんと摩可不思議な設計、これが美酒というやつなんだね、そうなんだね。

淡い甘みと一貫して保ち続ける透明感。 何度も飲んでいるしわかっちゃいるけどそれでも美味しいと思いますね。微かなほろ苦ささえ「しん」とした雪景色を想起させるトリガーなんだよなー。

あと実はこのお酒、冷蔵庫で1年寝ているものなんですけど、一点の曇りなく老ね香はありませんね。

なんならほとんど変化は感じられないので「もう少し寝かせてもよかった?」ぐらいの感じですよ。言われてみれば多少は味に丸みがついたかもしれないぐらいのニュアンスでした。

そんなわけで今回いただいた『雪の茅舎 美酒の設計 純米吟醸』、美酒の名に恥じないスーパー吟醸酒でした!

終始ひっかからないスムースな味わいに人気銘柄の貫禄を感じましたね。天衣無縫とはこのことですわ。

ミーハーと言われても構いません。これからはシーズンが到来したら狙って確保することにします…(笑)

それではまた。

秋田県のオススメのお酒をピックアップしました。こちらもぜひご覧ください↓

sakearchive.hatenablog.jp

sakearchive.hatenablog.jp

sakearchive.hatenablog.jp

sakearchive.hatenablog.jp

sakearchive.hatenablog.jp