【追記(2020年6月)】店舗リニューアルのため2018年11月24日より一時閉店しているそうです。1年半以上も閉店している計算ですね…。はたしてリニューアルオープンの日は訪れるのか?続報が入りましたら更新しようと思います。
こんにちは、しーたかです。
今回は「新横浜に美味しいフレンチのフルコースが5000円で食べられるお店がある」という噂を聞きつけて、やってきたのがコチラ『新横浜 ラントラクト』です。
新横浜駅から歩いて7~8分。人気スポットのラーメン博物館の向かいにある『新横浜ラントラクト』という複合施設の2Fにあるお店です。
新横浜というと新幹線が止まる駅なので、交通網としては重要なエリアではあるのですが、まーこの辺りは本当に何もありません(笑)
横浜駅やみなとみらいなどからも離れているので、近所の住民でもなければそれほど足を運ばない地域なんですよね。
新横浜は特にグルメ事情が芳しくなく、地元民には「飲食不毛地帯」なんて不名誉(?)なレッテルを貼られているのが現状です。事実、私も何度も煮え湯を飲まされました…(笑)
そんな事情があるので、新横浜で食事しようなんて考えはハナからなかった私。
ですがある日、知人の方が
「奇跡のようなコスパで、行かなきゃ損」
と捲し立てるようにおっしゃっていたので「そこまで言うなら行ってみるかー?」と半信半疑ながら訪問してみることにしたのです。
お店には事前に予約しておいたのですが、それにしても思った以上に大きな建物で驚きました。
それにしてもこんな大箱の施設、どんな会社がやってるんだろう…と疑問に思い、調べてみると、まさかまさかのラーメン博物館の会社が運営しているということが判明しました…!
おー、俺はこれからラーメン博物館が運営しているフレンチに行くのか(笑)
なんだか不思議な感じがしますが、まぁいいでしょう。早速入ってみますか。
『新横浜ラントラクト』 店内の雰囲気や接客、思った以上にきちんとレストランしてるなーとただただ驚きます。別途1800円払うと飲み放題も対応可。企業の宴会・懇親会需要もありそうです。
建物に入り、エレベーターで2Fに上がります。エントランスで上着を預け、メインフロアへ。
土日はウェディングやその二次会などもやっているそうでかなり広々した造りです。天井も高いので解放感がありますね。
ただ、なんとなく片田舎のホテルのような垢抜けなさがなくもないですが、そこはご愛敬ってところで。
テーブルクロスもちゃんと引いてあり、しっかりレストランしてます。
こちらは本日のお品書きです。わりと簡素ですが、大体の流れがわかれば十分です。
5000円のコースで甘鯛が食べられるのは嬉しいですねー。この値段でデザートやコーヒー・小菓子までついてるの凄い…。
フロアの大きな窓の向こうにはライトアップされた滝が!オシャレに撮れず残念です。
この日は私たち以外には3組のお客さんが入っていました。そのうち2組は3~4名のグループで、もう1組は10名ほどの団体でした。
事前予約すると5000円のコースにプラス1800円でビールやワイン、カクテルなどの飲み放題も付けられるので、企業その他団体の打ち上げ・懇親会などでもよく使われているそうです。
1人6800円ならちょっといい居酒屋行くのとほとんど変わらない値段ですもんねー。
価格は居酒屋並みでも、サービスはそつなくスマート。この値段で提供していただくのが本当に申し訳ないぐらいに感じます。感謝していただきましょう…!
肝心の料理も大満足!やや不満に感じたのはデザートのバシュランだけ。他の料理は軒並みお値段以上!行かない方が損と言えるぐらいのパフォーマンスです。
まず1品目は人参のポタージュ。泡を使ってカプチーノ仕立てに。そして香りのアクセントにオレンジピールを使っています。
人参のコクとオレンジの爽やかな香りがいいですね。冬らしい1品であったまります。根菜最高。
2品目は『天使の海老のソテー』
『天使の海老』よく聞くけどいったい何なの?と言うと、
天国に一番近い島として有名なニューカレドニアの大自然の中で養殖されている海老ですね。
これはけっこう可愛いサイズですかね。しかし、プリプリで旨みたっぷりで美味であります。
ここまでがアミューズブーシュなのでまだまだ序の口。これから提供される料理も期待できそうです!
3品目は『真鱈の白子のポワレ』。カラメルのような色の部分はリンゴのソースをあしらえています。
うん、これも濃厚で美味。冬といったらやはり白子ですねー。
美味しいのでチビチビ食べたいところですが、冷めると旨みが逃げやすいので、ふた口でペロッといただきました。
ウェルカムドリンクでいただいたスパークリングワインを飲み干したので、ドリンクメニューを見せてもらいました。
グラスワインはハウスワインのみなんですかね?バイザグラスも何種類かあるかなーと思って飲み放題を注文しなかっただけにやや残念。
ワインのボトルメニューも一緒に手渡していただきましたが、飲みきれそうにないのでやめておきました。
しかしその代わりに日本酒を発見!『獺祭』はこういうところでも普通に見かけるようになりましたねー。
せっかくなので『獺祭』をいただきます。表記はありませんが、おそらく磨き50ですよね。
こういう洋食のお店で飲むとよくわかりますが、日本酒って本当に食中酒として優秀だよなーと思います。
これ1本で前菜からメインまで難なく合いますからね。フレンチやイタリアンのお店でも日本酒を置くのがもっとポピュラーになってほしいです。
続いては小甘鯛。皮目をパリッと揚げてあるようです。緑色の春菊のソースが爽やかで好印象。
ここでコースが終わったとしても大満足の内容ですが、ここからさらにお肉とデザートも食べられるというね…!圧倒的コスパ…!
メインがやってきました。こちらは『仔牛舌のブレゼ』です。
黒い器がカッコイイですね。ちなみにブレゼはフレンチの調理法で「蒸し煮」のことだそうです。
一口食べると、甘く濃厚なマデラソースと見た目より柔らかい仔牛のタンが口の中で優しくほどけていきます。これはいいねー。冬の間、飽きるまで毎日食べたいぐらいだ(笑)
ここまで長くなりすぎたのでデザートはまとめてご紹介。
写真上が『莓のバシュラン』。左下がお口直しのシャーベット。右下が食後のコーヒーと一緒に出していただいた子菓子です。
ここまで5000円というコースとは思えないハイクオリティーな料理を提供していただいて言うことなし!と言いたかったところなのですが、『苺のバシュラン』は唯一微妙でした。
おそらくメレンゲの卵白の部分の臭みが出てしまったのか、口に含むと若干雑巾のような臭いが残ってイマイチでした…(苦笑)
メレンゲの部分をサクサク砕いて食べればそれほど気になりませんが、これはちょっとお客さんに出せるものではないのでは…と思ってしまいました。
うーん。最後の最後で今回のコースの唯一の綻びを目の当たりにしましたねぇ。
とはいえ、バシュランがイマイチだったことを差し引いても凄まじいコスパのコースであることには違いありません!
少なくとも横浜市内の同価格帯のフレンチではこちらのお店のコスパを越えるところはそうはないのではないでしょうか?
有名ところだと横浜・元町のミシュラン掲載店『プティ・クラージュ』といい勝負だと思います。
おわりに
そんなわけで、今回知人に背中を押され訪問した『新横浜 ラントラクト』、メインに魚・肉、さらにデザートまで付いて5000円という破格のコースがめちゃくちゃ嬉しい素敵なレストランでした!
しかもウェルカムドリンク付いてでこのお値段ですよ?「ありえんだろ普通、おい」って感じです(笑)
あと、ビストロでなくレストランでこの値段というところに価値があると思います。サービスもキチッとやってくれるので頼もしいですね。
ハレの日もケの日も気軽に楽しめる良店です。もっと早く知りたかった…また季節を変えて必ずお邪魔したいと思います。
それではまた。
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