こんにちは、しーたかです。
今回は『リオス・ボングスタイオ』さんへお邪魔しました。
石川町駅、元町・中華街駅からともに徒歩6分。川沿いを歩くと現れる赤い看板が目印です。
オーナーシェフは全国でも指折りの知名度を誇る『サローネ 2007』でシェフを務めた渡辺竜太郎氏。店名の「リオス」はイタリア修行時代の愛称だそうです。ローマの郷土料理がコンセプトということで、店内もがっつりASローマ色に染まっております!
席のキャパシティは14席程度とかなりこじんまり。リストランテではなくオステリア、タヴェルナって雰囲気ですね。
客席から見える店内奥の厨房は、素人目でみても効率的な動線で設計されているように見受けられます。私が訪れた際は満席でしたけど、調理から洗い物までサービス以外のすべてを獅子奮迅、一人でこなす姿に、百戦錬磨の料理人は技術うんぬん以上に基礎体力が違うよなぁと感嘆するばかりです。
コペルトは『ストラッチャテッラ』、イタリア版のかき玉スープです。うーん、どうしたらこんなに玉子を上手いこと細かく散らせるんだろう?
ひと口飲んでみる。はい、優勝。優しく澄んだスープと、玉子のほろほろとした舌触りの妙が素晴らしいのなんのって…!典型的でシンプルな家庭料理さえも、違いをはっきりと生み出すのがトップレベルの料理人ですよね。
『寒鰤のカルパッチョ(800円)』。
比較的筋肉質な背の方の部位ですね。たっぷりのオリーブオイルとトマトの綺麗な酸が良く合います。
『前菜の盛り合わせ(2400円)』。うぉぉぉこの盛りの良さはヤバーい!
少食女子2人組ならこれだけで腹八分になっちゃうかもよ?特にブッラータはこの価格の盛り合わせに入っていていいのかと心配になるぐらい上質なクオリティで驚きました。生ハムもサラミもウマイ、ホタテやサーモンもウマイ!
自家製のパンはサービスで出してくれます。これはわりと普通ですね。
パスタは2種類頼んでみました。1皿目は『雲丹クリームソースのニョッキ(2000円)』。
淡い味付けに雲丹の妖艶な旨みが光る。ニョッキはふわっとした食感なのが面白いですね。こってりでもちもちそうな見た目とのギャップがいい!ちなみにパスタはすべて1皿を2名分に取り分けた状態で提供してくださいましたので、写真は大体半分のサイズ感です。
2皿目は『ブカティーニのアマトリチャーナ(1500円』。お店のイチオシらしいので食べないわけにはいきませんよね。
うわーこれはやられた。今まで食べたトマトソース系のパスタで一番旨いまである。看板メニューだけありますね。紛うことなきスペシャリテでしょう。
しかし何故ここまで美味いのか、ほとんど説明できないのが悔しいですね。何が突出するわけでもなく全体の味のまとまり感があるのとブカティーニの茹で加減が完璧に真芯を捉えているのはわかる…。シンプルな料理も突き詰めるとこうなるのか。トマトとパスタに味の限界はないようです。
『蝦夷鹿のロースト(2700円)』。内陸のローマ料理ゆえに肉料理はかなり種類が多く、何を頼むかかなり迷いました。
これまた2名で十分シェアできるポーションが嬉しい。無駄な脂はなく、噛めば噛むほどに滋味に富んだ旨みがストレートに伝わります。私、目隠しで食べたら多分短角牛と間違えそうな気がします。格付けで出したら3流芸能人が続出するに違いありません。
すっかり気を良くしてデザートもいただきましたよ。『ピスタチオのクレーマ・カタラーナ(500円)』。
カリカリのカラメル部分の下はプリンではなく、ミチッとした質感のピスタチオアイスでした。濃厚、濃厚。思わずエスプレッソを飲みたくなりますね。次の日仕事じゃなければダブルでいってたな。ご馳走さまでした。
おわりに
そんなわけで今回お邪魔した『リオス・ボングスタイオ』、スペシャリテのアマトリチャーナを中心に期待を大きく上回る皿の連続で大満足のお店でした。
2名でビール、ワインを3杯ずつと上記の料理を注文してお会計は17,000円ほど。この価格帯で食べられるイタリアンのクオリティとしてはほぼ天井じゃないですかね?
気軽に立ち寄れてすこぶる美味しい料理が出てくる店ってやっぱりいいよね。隣席のカップルの怒濤のごとく料理を追加注文し、じゃぶじゃぶワインを飲みまくる姿に、これがイタリアンの良さだよな~と実感する一日でした。
今度はうんと腹を空かせて、郷土色の強い料理をたくさん食べたいですね。
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